増しおもり型分銅の豆知識を紹介

増しおもり型分銅の魅力とは何であるのか

増しおもり型分銅は、一般的なおもりのように対象の質量を量るために使われるわけではありません。
もちろん、おもりである以上そのような用途にも使えますが、基本的には質量を測定する際の校正に用います。
おもりは個々の質量が決まっているため、トータルの質量は段階的に増えていくことになります。
そのため、対象物と手持ちのおもりによっては、実際とは誤差の大きな判定しか行えないこともあるのです。
1回では影響が少なくても複数回では容認できないレベルになることも珍しくありません。
そのようなリスクを避けられるのが、増しおもり型分銅の大きな魅力です。
あらかじめ複数のパターンを用意しておくことで、どのような対象物に対しても精度の高い測量を行えます。
増しおもり型分銅は重ねて使用することが多いので、ズレを防止するための機構があることも特徴です。
具体的には溝や段が設けられており、それらが噛みあうことで安定感が増すようになっています。

増しおもり型分銅はズレ防止が出来るメリットがある

増しおもり型分銅は一般的な分銅とは使用する目的が異なります。
それ単体で質量を量るのではなく、他のおもりのサポート的な役割を果たすのです。
具体的には、他のおもりで量った後に、さらに正確にアジャストさせるために使われます。
他の分銅を使用して行うことも不可能ではありませんが、うまくできないことも珍しくありません。
他の分銅は重ねて使用するように設計されていないからです。
計測中は調整が終了するまで複数のおもりを足していく必要があります。
一般的な分銅でそうすると、ズレが生じてしまい、場合によっては崩れ落ちることもあるでしょう。
そうなると、作業を最初からやり直さなければなりません。
それに対して増しおもり型分銅なら、崩れ落ちることを心配しなくても大丈夫です。
なぜなら、表面にはめ込み型の溝があるので、重ねたときにズレが生じることを防げるからです。
そのため、重ねたときのバランスを取りやすく、気兼ねなく足していけます。